会社や学校などに、どうしてもこの人とは合わない!って人、いませんか?
「なんだか私に対して、すごく攻撃的な気がする…」って思いますよね。
実際にそういう人は、あなたに対して言動で傷つけてきています。
嫌味なことを言ったり、あなたにだけ当たりが強かったり、挨拶をわざと無視したり、あなたにだけお土産を配らなかったり…
どうしてだろ…?
私がなにかした?私がこういう性格だから、悪いのかな?
…なんて、思わないでください!
あなたは悪くありません。
ついつい攻撃的な態度を取られると、「自分がいけないのかな」と思ってしまうかもしれませんが、
大体の原因は、「攻撃的なあの人」にあるのです。
なぜあの人は攻撃してくるの?
結論から言うと、攻撃的な人は、「他者を攻撃することによって自分自身を守っている」という心理が多いです。
例えば、野良猫が、人間に対してシャーー!と威嚇するイメージと似ています。
これって、正常な生命反応なんですよね。
やすやすと人間に対して心をひらいていたら、捕まって悪さをされるかもしれません。
「私には近寄らないで!!」と言っています。
そこには、「恐怖」というものが隠れています。
一見、攻撃的な人は、「強いからその権力を振り回している」と見られがちなのですが、実際はそうではない場合が多いです。
むしろその逆で、あなたに対して恐怖心を抱いているからこそ、威嚇(攻撃)的な態度を取っているのです。
まず、それを知っておいてくださいね。
攻撃的なあの人が抱える暗い闇
例えば私の例をお話します。(
ちょっと長くなります)私は過去に、とある会社に勤めていました。そこで、自分と20歳差のある女性に、とても強く当たられて、鬱になり会社を辞めてしまいました。
当時の私はものすごく悩んでいて。

どうしてあの人は、私に対してこんなにキツイんだろう?
多分、自分がこんな性格だからいけないんだな。言いやすいからなんだ。もっと言い返せるようになりたい。
…と、こんなことを思っていました。
当時言われたこと、やられたこととしては、
- 生意気・調子に乗っていると言う
- 香水がキツイ、くさいと言う
- あだ名に「ゴミ箱」、などと付ける
- 揚げ足をたくさん取ってくる
- 彼氏と仲直りしたと言うと、「つまんない」と言ってくる
- あっかんべーをしてくる
- 気分によって態度をコロコロ変えてくる
- プライベートのことを根掘り葉掘り聞かれる
- 答えられないことがあると「そんなことも知らないの?」と煽ってくる
- 「私に憧れるでしょ?」と言ってくる
- 仕事を常に監視してきて、少しでもミスがあると執拗につついてくる
- お土産のボールペンを一番地味な色を渡してくる
- ピンク色などを持っていると、あなたにピンクは似合わないなどと言ってくる
- どう言い返しても、文句ばかりを返してくる
- 私が男性と話していると不機嫌になったり、キャバクラじゃないんだからなどと言ってくる
…正直これでは書き足りないのですが、この辺にしておきます。(笑)
これを見たみなさんは、どう思われますか?
私は当時とてもつらかったです。目一杯、自分をたくさん責めました。
こういうふうに感じさせてしまう自分が悪いと思っていたし、言われやすい・言い返せない自分、という自分をものすごく変えたかったです。
しかし、今ではそう思っていません。
それは先程、結論でも書いたとおり、「他者を攻撃することによって自分自身を守っている」という心理がその人にあるということが分かったからです。
言動から読み取れる小さな気付き①「恋愛コンプレックス」
今その人のことを振り返ると、その人についての気付きがたくさんあるのです。(上に書いた言動からも、それらを感じ取ることができます)
例えば、
- 香水(匂い)の注意
- 彼氏と仲直りすると「つまんない」と言う
- 私がピンク色を選ぶと、過剰に反応してくる
- 男性社員や上司と話していると不機嫌そうにしてくる(「キャバクラじゃないんだから」という発言)
…と、このような言動から読み取ったものは、その人は「恋愛」に対してのコンプレックスがある、というものです。
良い悪いは別にして、その人は当時45歳くらいで未婚でした。彼氏もいないようでした。
この年齢くらいの未婚女性は、結婚というものに焦りを感じずに、むしろ推し活(アイドル追っかけなど)で心を満たしている方も多くいると思います。
しかしこの人に関しては、そういうものも全く聞いたことがありません。どの俳優がカッコいいとか、そういう話も全くなしです。
日々の会話の中でも、「男=けがらわしい」みたいな物言いがありました。学校は女子校だったようです。
言動から読み取れる小さな気付き②「家庭環境・学歴」
その人の話を聞いていると、コンプレックスなのは恋愛だけでなく、家庭環境と学歴についてもあったようでした。
学歴の低い者は容赦なく見下し、高い者にはこびへつらっているのを見たからです。
また、プライベートでは両親のことを名前で呼び捨てたり、高齢の両親にご飯の支度をしてもらい、それに対して文句を言っているのもとても気になっていました。
そこから読み取れたものは、「不安」です。
自身が「学歴がない」と思っていること、だからこそ、社員ではない今の状態を嘆いたり、給料の低さを自虐的に言ってきたり、貯金がないのに買い物ばかりしちゃう…と言っている発言が目立ちました。
高齢の両親。兄弟は結婚してそれぞれの生活がある。学歴がなく、正社員でもない。給料も派遣より低い。こういった日頃のモヤモヤを、買い物で満たしているから貯金ができない。もう、若くもない。
自分より20歳以上も若い私を見て、不安で仕方なかったと思います。
私は当時、まだ結婚はしていなかったけど彼氏はいました。責任もなく、好き勝手生きていました。
そういう私に対して、若くて未来があり、好き勝手やっていて自由で、イラッと来ていたとも思います。
ちなみに45歳前後というと、更年期障害などの弊害も出てきます。
まもなくその人は、契約終了の時期が近づいており、それが近づくたびに私への当たりはいっそう酷くなっていました。
コンプレックスが攻撃の素となる
誤解のないように再度書きますが、
私はその人のことを、若くもなく、学歴もなく、正社員でもなく、給料も低く、貯金もなく、結婚しておらず…などと書きましたが、「きっと彼女が自分のことをそう思っていたであろう」ということを推測して書いたので、それが事実かどうかは分かりません。
こうやってブログで暴露して、同情されたいわけでもありません。
どんな生き方であれ、人それぞれなのですから。
その人を見下したり責めたいのではなく、「彼女の考え方が、彼女自身を苦しめていたのではないか」というところを主張したいのです。
コンプレックスがたくさんあると、それが焦りとなり、他者を攻撃する素、となってしまいます。
その人は、自分で作ったコンプレックスにより自分自身を苦しめ、焦りに追いやり、そこから攻撃に走っていたと思います。
そのコンプレックスとは、自分で作り上げたものです。コンプレックスは事実ではありません。
なぜなら、人によっては、「45歳なんてまだまだ若いわよ」という人もいたり、給料が低いというのも、価値観は人によって違います。未婚や非正規が自由で羨ましいと思っている人もたくさんいるからです。
その人が、そういう自分を恥じているだけであって、他の人からしたら全く違うようにも取れるからなんです。
「気づかせてくれてありがとう」なんて思わなくたっていい
私は会社を辞め、しばらくは、その人の愚痴ばかり言ってました。「やばい人だね」って共感をもらえるほど、嬉しくなったものでした。
しかし、どうもしっくり来ない日々が続いていたんです。
その人を程度の低い人間だと見下し、愚痴を言って共感されるたび、いっときの安心を得ることはあっても、自分のことはまったく振り返りませんでした。
私にも、直せる箇所はたくさんあったと今では気付いています。
しかし、よくある自己啓発本などに「辛かった出来事は、”気づかせてくれてむしろありがとう”という思いに変えよう」みたいな考えが載っているのですが、
それは、順序的には間違いです。
辛かった自分を否定しないことが大事だからです。
順序が大事
- 攻撃された自分を責めないこと。
- 攻撃する側は、無条件ではない。何かしらの理由があったと知ること。
辛かった自分を認め、癒やし、自分自身を振り返り、直せるところは直して、メリットとして吸収しましょう。
そして相手側にも事情があったことを知ると、腑に落ちる気がしませんか?
それを繰り返すといつの日か、相手を許すことが出来ることもあるでしょう。
私は今、その人に対して怒りや恨みは全くありません。むしろ、こういう自分になれたから、気づけたから、そこは感謝しています。
けれども、先程も言った通り、最初からありがとうと思おう、というのは負担です。
怒りや恨みがある時点では、ありがとうなんて思えなくて当たり前です。
愚痴として発散する期間があってもいいのですよ。性格悪いだなんて思わなくていいのです。
まとめ
攻撃的な人には必ず原因となるものが、あると思います。
それはだいたいがコンプレックスであることが多いでしょう。
そのコンプレックスが他者に知られてしまうのが不安で怖いから、攻撃に走る。一種の自己防衛本能のひとつなのです。
そういうものを知るだけで、あなたが自分を責める気持ちをやめるきっかけになるかもしれません。
また、「気づかせてくれてありがとう」は、今現状、思えない人はそう思わなくていいのですよ。
愚痴として発散。そして、相手の事情を探って考えてみる。
そうすると、「あの人には、こんなコンプレックスがきっとあったんだろう」と思い、自分は悪くなかった。けれども、相手も辛かったんだろうね。って腑に落ちることができるときが来ます。
自信を取り戻せたその先に、「慈愛」のこころが満ち溢れるのです。
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