あなたのそのアドバイス、嫌われる原因かも?人には「共感」が大切な理由

世の中には、人生経験が豊富で、いろいろなことに成功している人がいます。

そういう人だからこそ、他人にも「こうしなさい。ああしなさい」と思ってしまうもの。

あなたにはたくさんの相談者がいると思うのですが、良かれと思って喋っているアドバイスは、他人を傷つけている原因になっているかもしれません…

それって、いやじゃないですか?

「正しいアドバイス」というのは、自分にとっての正しさを押し付けている以外になにも生まれません。

「相手のためを思って言っている」と思う人ほど注意しましょう。それは、実はあなたが満たされたいだけのもの。

これからの時代、「共感力」のある人が重要になってくるとわたしは思っています。

クボヒロ

「正しいアドバイス」よりも、相手に共感するほうが難しいよ〜

目次

あなたのアドバイス、嫌われる原因になっているかも

他人からの悩み事相談などに、ついつい上から目線のアドバイスしちゃってませんか?

それ、悲しいことに、相手の問題解決になっていないどころか、相手を傷つける原因にもなってしまうのです。

だって、私が言ってあげないと、この人ってば気づかないもの!

…なんて思っている人は、「共感」ができていないのですね。

共感はときには、正しいアドバイスよりもずっと大切になることもあるんです。

自分が嫌われるだけで済めばいいのですが、相手を傷つけてしまっては、いい人生を送れない気がしませんか?

上から目線のアドバイスではなく「共感」が必要な理由

心理学で有名なカール・ロジャーズは、「人間には本来、自然な成長能力が備わっている」と説いています。

なので、それを踏まえた上でできるだけ、

  • 受容
  • 共感的理解

が大切だと言っています。

受容は相手を受け入れること。共感的理解は「共感してあげられること」ですね。

つまり、人は誰しもが「このままではいけないな、成長しないとな」っていう向上心を持っているわけなんですね。

だからこそ、きっと悩むのでしょう。

その悩みを解決するのは、他者ではなく本人。

だからこそ、的確なアドバイスよりも「受容して共感してあげられること」が大切になってくるように思えます。

自分も相手もラクになれる共感のしかたは、課題の分離が鍵

「あなた」と「わたし」は似ているようで全くのベツモノですよね。

私が、こんなに良いことを言っているのに、なんで実践しないの?だから、上手くいかないんだよ…

と、無意識に言ってしまう人は注意しましょう。

また、失敗した相手に対して、「ほら、私の言うことを聞かなかったから!」などと言うのも、相手を深く傷つけます。

これらのことは、相手への尊敬と信頼ができていないから、言ってしまうことでもあるんです。

特に、相手が親しい間柄であるほど、こういったことが起こってきてしまいがち。

この「尊敬と信頼」ができていないということは、言い換えれば、

  • 相手を自分好みに変えようとしている
  • 自分の価値観を相手に押し付けている

…と同じようなものです。

ぜひ、アドラー心理学の「課題の分離」を実践するようにしてみましょう。

この課題の分離ができていれば、自分と他者の切り分けがしっかりできるため、相手を無条件に尊敬・信頼ができます。

「せっかくアドバイスしたのに…!」とか、「ほら、言われたとおりにやらないから」などというネガティブでやりきれない感情に、振り回される必要もなくなり、結果的に自分もラクになりますよ。

著:岸見 一郎, 著:古賀 史健
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完璧なアドバイスよりも、相手に寄り添った共感をしよう

「完璧なアドバイス」とは、自分自身の人生経験によって得られたものを、相手に強要しているだけに過ぎません。

もちろん、なんでもかんでもアドバイスしてはだめというわけではありません。

「相手がアドバイスを求めている」ときであれば、アドバイスをする必要があります。

が、「相手が何を欲求しているのか?」を考えないまま、ただひたすら自分の考えをぶちまけても、相手には逆効果なのです…。

まずはしっかり相手の話を聞いたうえで、「この人は何を求めているのかな?」を考えるようにしてみましょう。

  • 具体的な解決策を提示してほしいのかな?
  • ただたんに、話を聞いてほしいだけなのかな?
  • AとBで決めかねていることに対して、後押しをしてほしいのかな?

…などと、考えるだけでも、対応のしかたは変わってきます。

よく、悩みに対しては「正論」だったり「的確なアドバイス」が必要でしょ!と思われる方も多いと思うのですが、

ただ話を聞いてほしい人には、アドバイスは、相手の話しを聞く機会を奪っているだけの行為になったり、

たとえあなたの言っていることが正しくても、正論を言われると傷つく人だっているんです。

あなたの正しさは、必ずしも他者にとっての正しさとは限らない。

自分の言いたいことや、「正しさ」を押し付けるのではなく、相手のためと思うのなら、まず相手の話をしっかりと聞き、相手がなにを求めているのかを理解する必要があります。

そして、ときにはアドバイスなんかよりも、「共感」することがとても大切です。

共感は、言葉どおり「共に、感じる」ということ。他者と「喜怒哀楽」を共有することを意味します。

そっか、あなたはとても辛い思いをしたんだね。

…といったふうに、相手が感じていることを、自分も感じ取り、気持ちを共有することで、「自分の感情を受け入れてもらえた」という喜びや安心感がわくのです。

こうやって勇気づけられた相手は、自分自身で問題を解決するちからを強化していきます。

まとめ

上から目線のアドバイスは、相手の悩み事を解決するどころか、相手を傷つけるだけです。

正論や的確なアドバイスは、自分の価値観の押し付けであるとも言えるんですよね。特に、求められていないのにペラペラと正論をしゃべってしまうと、相手にとっては負担でしかないと思います。

「私の言うとおりにしていれば間違いないのにな」とか、「どうしてアドバイスしても聞かないんだろ、だからアイツは、だめなんだよなぁ」…などと思っている人は、要注意。

こういう人は、「課題の分離」ができていません。

自分と他者との境界線が曖昧になってしまっているので、相手を自分の思うようにコントロールしようとし、従ってくれないとそれがストレスになったり、疲弊したりします。

クボヒロ

かくいう私も、こういうことがあったんですよね…

「なんでアドバイスしてるのに実践しないんだろー」という、悩みですね。笑

実践するかどうかは相手の課題ですし、それに、そもそもアドバイスするのも間違っていたかも、と今では思っています。

今、後悔していることは、「なんで相手の気持ちに共感してあげられなかったんだろ」ということです…

しっかりと相手の話を聞き、「辛かったね」と共感してあげたかったです。

他人は、自分の言うとおりに従ってくれるお人形でもなければ、自分を喜ばすために存在しているわけでもありません。

これを理解できていないと、「せっかくアドバイスしてあげてるのに」という気持ちになってしまい、自分も相手も疲れさせます。

もう、「パンがなければケーキを食べたらいいじゃない」なんていう、お門違いのアドバイスを辞めましょう!!

相手はすでに、「そんなことは分かっている」のです。

でも、悩むんです。「聞いてほしいから」です。聞いてほしいは、「共感してほしいから」です。

相手が共感を求めるのであれば、自分の考えを押し付けるのは辞めて、共感してあげましょうよ。

それが本当の「あなたのためを思ってやってる」ということに、つながるんですよね。

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