「夫婦なんだから、なんでも話して当然だし、悩みはお互い聞いて当たり前」
…というものは、絶対ではありません。
むしろ、息が詰まったり、夫婦関係がこじれる原因にもなってしまいます。
今、こういう「夫婦では悩み相談をして当たり前!」みたいな考えを持っている人は、不満やケンカが多かったりしていませんか?
それならば、その常識を辞めましょう。
夫婦だからとはいえ、なんでも打ち明けなくたっていいんです。
むしろ、そのほうが家庭内が明るくなってきますよ。

この記事を更新しているクボヒロと申します。
夫婦でミニマリスト、現在はURで質素にくらしています。
ミニマリスト7年越えをいかした情報を発信中
夫婦だから何でも悩み相談して当たり前?《やめてみよう》

夫婦というと、なんでも相談できて、どんな悩み事でも打ち明けられる存在…だと思いこんじゃってませんか?
決してそんなことはないですし、そういう思い込みが夫婦関係を難しくさせちゃっているのかも。
いくら夫婦とはいえ、なんでも打ち明けすぎないほうがいいこともあります。
理由は、
- 家庭内を明るくするほうが大切だから
- 聞く方もとても消耗することだから
…です。
詳しく説明していきますね。
家庭内を明るくするほうが大切だから
夫婦で悩み事を相談しあって、解決までできたらそれはそれでいいことなんですけどね。
でも、すべては無理だと思うし、夫婦間という決まりきった関係のなかでは、思考も凝り固まっていきます。
たとえば、「夫婦なんだから、悩みを聞いてくれて当たり前よね!!」…といった気持ちで、相談するとしましょう。
ぐちぐちぐちぐち…
悩みって、半分が愚痴だったりもしますからね…。
そうすると、どうしても家庭内は暗くなってしまいます。
それに、愚痴でなくとも、「つらい…どうしよう、どうしたらいい…?」という悩み事も、家庭内を暗くさせてしまいます。
悩みとは、そういうものなんです。
できれば、家庭内は明るくしていたいですよね?
聞く方もとても消耗することだから
話なんて聞くだけ無料なんだし…と、思っている方もいるとおもうのですが…
時間もとられるし、話す側よりも、聞く側のほうが思ったより疲れてしまいます。
というのも、悩み事や相談には、「感情」というものが入っています。
感情は、話し終えたあとでも聞き手側のこころの中にずっととどまり、行き場のない気持ちがずっと渦巻くのです。
話した側は、問題が解決せずにずっとモヤモヤ…
聞いた側は、ぶつけられたやり場のない感情にずっとモヤモヤ…
こうしてお互いに不満がつのり、夫婦喧嘩に発展。なんてこと珍しくないんです。
《解決策》夫婦間での悩み相談のしかたを変える

「じゃー誰にも相談できないんだ…」と落ち込むこともないと思います。
ただ、今まで通り愚痴や不満、不安を垂れ流すのではなく、下記のようなマイルールを作ってみましょう。
- 「5分間だけ聞いてくれるかな?」といった、具体的な時間をしめす
- あらかじめ相談の答えの選択肢をしぼっておく
- 夫婦間でしか悩みを相談できない状況を変えてみる
それぞれ説明していきますね。
「5分間だけ聞いてくれるかな?」といった、具体的な時間をしめす
終わりのない迷路はとてもストレスがかかるように、悩み相談でも同じことです。
でも、そこに「5分」とか「10分」という具体的な数字を入れれば、相手も「そっか、5分ね!OK!」と、ゴールが明確でわかりやすく、ストレスを与えません。
あらかじめ相談の答えの選択肢をしぼっておく
「どうしよう…」というだけの不安を語るだけの相談は、疲れてしまいますし、解決策も見つかりません。
そこで、あらかじめ自分で「AとBで迷っていて…どうしよう」というように、選択肢を狭めておきましょう。
そうすると相手も、「Aがいいと思う、なぜなら〜…」といったように、相談を解決にもっていきやすく、お互いにとって得になります。
夫婦でしか悩みを相談できない状況を変えてみる
「悩みを相談する相手が、妻(or夫)しかいない」っていう人、結構いると思います。
でも、それだと妻(or夫)に聞いてもらえないような状況になったとき、破滅してしまいます。
なのでできるだけ、他にも相談できる人を作りましょう。
- 友人
- 家族
- プロのカウンセラー
- LINEチャット
- SNSなど
プロのカウンセラーはもちろんお金がかかりますが、そうなんです。悩みや相談って、聞く方も消耗することだからこそ、需要があるんですよね。
そう思うと、「今まで無料で妻(or夫)にダラダラ聞かせてきたのか…」ってちょっと申し訳なくなりますよね。
夫婦関係を明るくたのしく保つため、…と思おう!

「夫婦間ではなんでも話せて、お互いの悩みを相談を話して(or聞いて)もらって、当然でしょう!」
…と今まで思っていた方は、「悩みや相談を夫婦間でしないほうがいい」と聞くと、なんだか寂しいような、がっかりするような気持ちになってしまうかもしれません。
「だって、夫婦ってそういうものじゃないの?悩みとか不安を、分かち合うための存在じゃないの?!」って感じるかも。
でも、なぜそう思うのでしょうか?
夫婦は、「楽しさをわかちあうための存在」でもいいわけです。
悩みや相談といった暗いネガティブなものはなるべく共有せずに、明るくて楽しい話題を共有しよう!という存在でもいいわけです。
そう思っていると、自然と相手にたいして、「相手を悩ます相談はなるべく避けよう」と、相手への思いやりの気持ちが生まれませんか?

もちろん、暗い話題は全部ダメ、相談ごとは全部NG、というわけではありません。
さきほど書いた「夫婦間での相談のしかたを変える」という目次での方法なら、相手に負担をかけにくいです。
「夫婦なんだから当たり前」という概念は、言い換えれば、「夫婦間ではなにを言ってもいい。相手をどんな気持ちに追いやったって関係がない」ということでもあります。
こういった気持ちがどんどんエスカレートすると、相手が少しでも自分にとって「当たり前」という行動をしてくれないとストレスに感じ、夫婦間で不満がつのり、やがてケンカに発展します。
お互い最初のころは「いいな、好きだな」という気持ちが強くなって、しだいに結ばれていったはずです。
でもいつの日か、相手と自分の境目が弱くなり、「自分もこうなんだから、相手もこうで当たり前」といった気持ちが強くなっていませんか?

家庭内を明るく保つ努力をしよう!
まとめ
夫婦間でなんでも相談、悩み、聞いてくれて当たり前…それって疲れませんか?
アドラー心理学でいう課題の分離ができていなかったり、長年一緒に過ごして相手への尊敬の気持ちが薄れると、「なんでも聞いてくれて当然でしょ」みたいな、高慢な態度が生まれます。
相手をおもう気持ちがあるのなら、むしろ悩みや相談ごとは家庭内に持ち込まない工夫も必要だとわたしは思っています。
ただそう書くと、「なにも話しちゃだめなの?なんか、愛がないな…」と感じる方も出てくるとはおもうのですが、
逆だと思っています。
愛があるのならなおさら、相手に対して不安や不満をぶつけないこと。
相手を思いやるからこそ、こういった気持ちが生まれてきませんか?

大事な相手だからこそ、「自分のことを分かってもらいたい」と思うのかもしれませんが、それは生き過ぎるとただの依存心です。
「夫が悩みや相談をちっとも聞いてくれないんです」
…という方も見受けられるのですが、
まずは、聞いてもらえるような工夫をしましょう。
相談するときは、5分聞いて、とか、選択肢を狭める工夫をしたり、他に相談場所や相手を作ることだって工夫の一部です。
今回のテーマでは、「夫婦間で悩みや相談ごとを聞いてもらって当たり前だよね」という狭いテーマでお話しましたが、
もっと大きなテーマに変えると、
「他人は自分に◎◎をしてくれて当たり前だ」…というものになります。
それは、生きづらさにつながると思っています。
自分自身が自由であるように、相手の自由を奪うことを辞めていきましょう。
明るくふるまう努力や工夫は、かならず周りから評価されます。結果的に自分のためになるのです。

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