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その物って本当に必要ですか?マーケティングの戦略に飲まれないようにすることが大事

大手広告代理店「電通」には「電通戦略十訓」というものがあるそうです。

こんな引用を見つけました。

  • 1. もっと使わせろ
  • 2. 捨てさせろ
  • 3. 無駄使いさせろ
  • 4. 季節を忘れさせろ
  • 5. 贈り物をさせろ
  • 6. 組み合わせで買わせろ
  • 7. きっかけを投じろ
  • 8. 流行遅れにさせろ
  • 9. 気安く買わせろ
  • 10. 混乱をつくり出せ

1970年台に作られたもので、本当に電通が謳っていたという裏付けはないものの、現代企業の販売戦略としても広く使われているものではないかと思います。

現代のマーケティングも本当にすごいですよね。欲しくないものまで、欲しいと思わされてしまう。

この、「欲しいと思わされる」ということに、注意しましょう。

目次

企業の販売戦略10つ

もっと使わせろ

「皆さん、もっと物を使いましょう!そして、買いましょう!!」…ということですね。

使い捨ての物や、持たなくても生活にあまり影響のないものは、ここに含まれるのかなと思います。

どんどん使って消費させて、買わせて。って感じなのでしょう。

使い捨てはエコではありませんし、より長期的に使える物を探してみましょう。そうすれば、「買わない」に繋がります。

捨てさせろ

「ミニマリストブーム!」「捨てる事、スッキリすることは美しい!」「断捨離しなさい!」
…なんて、あたかも「正」として語られ、実行されてきているのですよね。

捨てることだけに目を向けると、捨てた後にまた買ってしまいます。なので、「どうして捨てるのか」と今一度考えることが必要です。

  • その物は自分のとって必要ないもの?
  • それを捨てたら日常はどう変わる?
  • また同じ物が欲しくなってしまわない?

…など、考えられることはいくつかあります。

捨てる事だけにとらわれず、その物をどう活用していくかを考えてみてもいいと思います。

無駄遣いさせろ

「それ本当に必要?」っていうもの、世の中にたくさんありますよね。

100均なんか行っても、全てが必要な物に見えてきてしまう…のは、あるあるではないでしょうか?

例えば、ゆで卵茹で器、たこ焼きピッカー、豆苗トレイ、テーブルクロス留め、ドアノブに直接触らずに開けられる器具…。

人類の発明は素晴らしい物だけど、それと同時に本来生活する上でいらない物まで作り上げているのも事実だと思います。

もちろん、生活をより便利にする上では、買うことに良いも悪いもありません。

でも、物が増えて困っていたり、つい要らない物まで買ってしまっている、と思っているのであれば、今一度「無駄遣い」について見直すようにしましょう。

季節を忘れさせろ

1月にはもうバレンタインデーのものが売っていて、梅雨の時期になるともう熱中症対策のものが売られ始め、冬の寒い時期などに薄手のカーディガンが売れ行きになったりしています。

世の中の季節感と、買い物をするうえでの季節感は、どうもずれているようです。

シーズンオフに買っておけばセールで安いから、といった戦略に乗らず、そもそもその物が本当に必要なのかということを、考える必要があるでしょう。

贈り物をさせろ

今はLINEで気軽に贈り物できちゃいますよね。私も贈ったことがあります。

それに、ネットショッピングには「プレゼント」というカテゴリーがあり、自分用には欲しい物はなくても、ついつい他人にあげるものはないかな…なんて選択肢がでてきてしまいますね。

たまには手書きの手紙、手作りのお菓子、…そんな物でも良いのでは?と思ってます。

私も今年お菓子を作ってプレゼントしましたが、意外と喜ばれました!

物を買うことは簡単なものです。でも、逆に「作る」ということは難しい。だから「わざわざ作ってもらって嬉しい」となるのではないでしょうか。

組み合わせで買わせろ

「関連商品」や「これを買った人はこんな物も購入しています」というあれですね。

あとは色違いだったり、セットで揃えることで意味をなす商品もあります。マネキンが着ている洋服のセット買いなどもそうですよね。

自分が必要だと思った物以外は買う必要はなくて、逆に関連商品などを見てしまうと「これもいるかも」となってしまいますよね。

気をつけたいところです。

きっかけを投じろ

これ去年、体験した覚えがあります。

私の住む団地内に新しい店が開くというチラシが投函されてたのですが、「当日説明を聞きにきてくれた方限定で、食パン4斤を100円で売る」と書いてありました。

つい食パンにつられて説明会に行ったのですが、もちろんメインで売ってるのは食パンなんかではありません。

食パンにつられて入店した人がそれをきっかけに、たくさんの物を購入したと思います。

こういった「キッカケ作り」は、企業はとても上手だなと痛感した出来事でした。

一見お得なように見えて、必要のないものまで買ってしまったら、トータルで損しているということになりかねません。

流行に遅れさせろ

テレビやネット上に出ているファッション = 流行。ですよね。

「あなたはダサいですよ!だから、これ買わなきゃ!」って焦らせたら勝ちなんです。

ファッションだけじゃなくて例えば、クッションファンデーションなどの化粧品もそうです。今はこんな艶肌が流行です!といったもの。

「使わなきゃ」「買わなきゃ」。

これって、これらの物があなたの生活のニーズに合わせているのではなく、あなたがこの物のニーズに合わせるために、生活を変えているだけです。

気安く買わせろ

気安く = 簡単に、という意味なのであれば、今はインターネットのボタンひとつで簡単に買えてしまうから、とても気安いですよね。

考えずに買わせるのが良い手です。

あたかも複雑にすればするほど、「もう面倒くさい!買っちゃえ」となるので…。

混乱を作り出せ

これは新型ウイルスの時、見事にありましたよね。
マスクやトイレットペーパー。

人間は、「限定品」や「すぐに売り切れる物」、レア物などに弱いのです。

最近も女子アナがおすすめ品を紹介する番組で、コーヒーゼリーやお茶漬けなどが紹介されたとたん売り切れたそう。

マスクやトイレットペーパーの時の混乱とは違うかもしれないけれど、こうやって、
「もうないぞ!すぐなくなるぞ!」と混乱を作り出せばみんな買ってくれるものなんです。

「奪い合えば足りなくなり、譲り合えば余る」という有名な言葉がありますよね。

焦らず、自分に本当に必要なものだけピックアップするようにしてください。

買うことは悪ではない。でも必要のない物まで買わなくていい

ミニマリストの概念というと、どうしても「買うことは悪!」みたいになりがちだけど、買うこと自体は、本来は悪ではないと思うのです。

ただし、本当に自分の生活に必要な物なのか、今一度考える機会をもうけるのが良いですよ。

大量生産・大量消費の世の中です。

私たちが物に使わされるのではなく、物は適切に使いこなしていきましょう。

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