ミニマリストになってから、物を使いこなしたり買ったりする時間が少なくなったぶん、健康に気を使う時間が増えました。
私はもともとこの本を読む前から、市販の合成シャンプーは使わずにハーブシャンプーを約1年間ほど使っていました。
でも、シャンプーのテレビCMや広告を見るたびに「本当に市販のシャンプーを使わなくていいのかな?」という気持ちがぬぐえなかったのです。
そこで、こちらの本を読んだわけなのですが、本当に読んで良かったと今では思います。
- なぜシャンプーを辞めるべきなのか?
- シャンプーを辞めてどうやって生きていくのか?
ということが、この本を読むと分かります。
また、この本を書かれている宇津木先生によると、シャンプーを辞めたら髪が増えて、悪臭もまったくなく、合成シャンプーを使っているときより快適な頭皮と毛髪をしているそうです。
合成シャンプーの危険性と、シャンプーをしなくても問題なく過ごせる理由(常在菌)など、知っておいたほうがいいことが書かれています。
「髪が増える」というタイトルですが、内容的には「頭皮トラブルを治すための知識がつまっている」と思われたほうが正しいです。

何十万円とつぎこんだシャンプーに効果なし

私はもともと化粧品や美容グッズは好きで、シャンプーやコンディショナーもありとあらゆる物を使ってきました。
シャンプーやコンディショナーにつぎ込んだお金は数十万円にも及ぶと思います…。
しかし、髪の毛も頭皮の調子も全く良くなった試しがなく、ひどいときはシャンプーを買いに行き、そのシャンプーを一回使っただけで合わないとすぐに他人に譲ったりしていました。
日本にはありとあらゆるシャンプーやコンディショナーが販売されていて、来る日も来る日も新商品が出続けています。
- 「世界初処方!」と書かれた新商品を買っても髪の調子は良くならない
- 逆に、昔からあるメーカーのシャンプーに戻しても良くならない
- シャンプーがだめなら石鹸を試してもちっとも良くなる気配なし
と、こんな感じで新しいシャンプーを試しては「これだめ」「あれもだめ」という感じで、もう自分に合うシャンプーはないのかも、と途方に暮れていたところ、ノーシャンプーの方法にたどり着きました。
人間にはシャンプーが必要なのか考えてみる

この資本主義の世の中、なぜこんなにもたくさんのシャンプーが売られているのでしょうか?
もはやシャンプーをしないなんて考えられない人がたくさんいると思います。それが需要となって、たくさんのシャンプーが売られているのですね。
でも、もともと人類は毎日シャンプーはしてきませんでした。下記の「シャンプーの歴史」をご覧ください。
シャンプーの歴史
花王の広告で、以下のような謳い文句があります。
- 昭和7年(1932年)「月に2回は髪を洗おう!」
- 昭和10年(1935年)「洗髪は1週間に一度」
- 昭和25年(1950年)「夏の髪洗いは5日に一度」
- 昭和40年(1965年)「汗やホコリで髪がむれるとき5日に一度はシャンプーを」
- 昭和51年(1976年)「毎日シャンプーしたっていいんです」
今は2022年(記事執筆当時)なので、毎日シャンプーをする1976年から46年経っています。
でも、「毎日シャンプーをする」という習慣がたったの46年の歴史しかないんです・・・なんかびっくりですよね。
シャンプーの頻度や回数が増えてきたという事実
シャンプーの歴史から見ても、人類はシャンプーをする機会が増えてきたと思います。
生まれたての赤ちゃんでさえ、石鹸シャンプーなどで洗う。そんな世の中です。
確かに、昔と違って今は汚れやすいのもあります。車や工場の排気ガスだったり、黄砂や花粉、ウイルスなど・・・。
ただ、現代において頭皮トラブルや薄毛が絶えないことや、シャンプーに含まれるたくさんの化学物質の影響も、気になっています。
皮膚科が減らない、儲かるのはなぜ?シャンプーっていいものなんじゃないの?と、疑問に思うばかりです。
「シャンプーをやめると、髪が増える」を読んで、納得したこと

シャンプーをするとハゲる?
この本で言いたいこと、それは「シャンプーをつかうほど、不具合が起こる」ということ。
本では第二章に書いてありますが、この記事ページでは語りきれません。
ざっくり言うと、下記のとおり。
- シャンプーで皮脂をとりすぎる
- 防腐剤が常在菌を殺す
- 毛穴から化学物質が入り込む
- 髪サラサラは不自然
- 皮膚は排泄器官・・・etc.
この第二章だけでもかなり読む価値がありました。
指定成分はヨーロッパでは5000、アメリカ800、日本ではたったの102
指定成分とは、表示を義務付けた(危険性のありうる)成分のこと。これ日本ではたったの100ちょっとしかありません。
つまり、ヨーロッパでは発がん性などがあるとして「指定成分」とされているけど、日本では指定成分に入っていないよ。ということが起こりうるのです。
指定成分は表示が義務付けられている = 表示していれば問題ないという意味にも取れるのです。
日本はちょっとゆるいなと思いますよね。
不潔なものにふれなければ、抗体は獲得できない
生まれたての赤ちゃんは無菌ですが、生まれてからたくさんの菌にさらされます。そこで、「抗体」というものを獲得していきます。
実際にこの本には、著者が小さい頃はあまり綺麗好きではなかったようですが、体はいたって丈夫ということが書いてあります。
しかしその逆で、著者の奥さんは小さい頃から綺麗な環境で育ってきましたが、体はあまり丈夫ではありません。
実は私もこれには心当たりがあって、何かあるとすぐに病院に連れて行かれていた私よりも、ちょっとした怪我くらいなら病院には行かず、割と不衛生で育ってきた夫のほうが、かなり体が丈夫なんですよね。笑
常在菌を守るということ

私は今ハーブシャンプーやヘナを使って頭皮や毛髪のケアをしていますが、市販のシャンプーを使っているときよりかなり調子がいいです。
ハーブシャンプーと出会ったときは下記のブログを読んでいて、目からウロコでした。
ただ上記はブログなので専門的な知識ではなかったため、今回の本「シャンプーをやめると、髪が増える」を読んで、やっぱりそうなんだ、という感じで腑に落ちたわけです。
この記事のまとめ
この本は「髪が増える」と書いてありますが、髪を増やしたい薄毛の人だけが読むべきものではなく、今合成シャンプーを使ってなんでもない人も、シャンプージプシーしている人でも、読んでみて損はない内容だと思います。
髪のことだけでなく、顔や手、からだなどの肌のことも書かれています。
資本主義社会。ありとあらゆる製品が作られています。
もちろん、その人のお肌に合っていればなんら問題はないのですが、化学物質は将来的に影響が出る可能性もあるということも知っておくべきだと思います。
いきなりシャンプーを全部捨てろ、とまでは言いませんが、徐々に使う頻度や数が減っていけば、経済的にも助かりますし、物も減ってミニマリスト的にもいいですよね。
