世の中には、色々な人がいます。
器用で頑張りがきく人もいたら、自分にできないことは無理せず「できない」とはっきり言う人。
このページは、前者である「頑張りがきく人」に向けて書いています。
もう無理だ…。頑張っても頑張っても…報われない…
周りはのんびりしているように見えるのに。なぜ自分はこんなにも忙しいのだろう?
こんなふうに思っていませんか?
あなたは、頑張りすぎです。ただ、この言葉でさえも、きっと、責め言葉のように感じてしまうでしょう。
「頑張らせているのはそっちなのに、今度は、頑張るな、とか…。」って。
頑張れる人、頑張れない人
このページを読んでいるあなたは、頑張れる人です。
しかし世の中には、頑張らない、頑張れない、そんな人たちもいます。
その人たちが悪いと言いたいわけではありません。
けれども、その人たちが頑張りを放棄したとき、誰かがその尻拭いをしているという事実もあるのです。(あなたかもしれませんよね)
人によってどこまで頑張れるか、というのは違いますが、頑張れてしまう人と、頑張れない人がいる、というのはあるんですよね。
頑張れてしまう人は、不満を抱えやすい
例えば、誰かがどうしてもできなかった仕事を、あなたがやるとする。これって不満がたまりますよね?
頑張れてしまう人は、器用です。
だから、「なぜこのくらい努力してやらないのか」とか、「自分だって、簡単にやっているわけじゃない。やれないんじゃなくて、どうにかしてでも、やってるんだ!だから、できないなんて、ただの甘えだ…!」という怒りがわいてきます。
その反面、いとも簡単に「それ、自分にはできないから」と言ってのける人が、少しだけ羨ましく思えたりするものです。
そうなりたいわけじゃないけど、自分だって、そう言いたいときがある…。と、そんな感じに思ってしまうのも無理はありません。
「頑張らなくていい」なんて、無責任な言葉だ
よく、努力している人に対して、「あなたは頑張りすぎている」とか、「少し休みましょう」といった思いやりの言葉があります。
でも私が思うに、それは、頑張っている人に対して少し失礼じゃないかと思うのです。
確かに悪気があって言っているわけでもないし、本当に心から「頑張りすぎだよ、休んで」と言っているのも、分からなくもないのですが、
「さんざん人を頑張らせておいて、今度は、頑張りすぎだから休めとか、ちょっと無責任にもほどがあるんじゃないの」って思っちゃうわけなんですね。。
「頑張りたくって頑張ったわけじゃないんだけど…」と感じてしまいますよね。
能力不足で頑張れない人は、いて仕方のないことです。
けれど、それをカバーしてくれている人が、絶対いるのです。
何より辛いのは、頑張れない人がヒロインになりやすく、頑張り屋さんが「カバーしてやっている、みたいに思ってるんでしょ?」といったような目で見られるところです。
頑張れない人は頑張れる人に頼れますが、頑張れてしまう人には、誰も頼る人がいないのです…。
だから、こういう人は、1人きりで抱え込みやすい。誰にも辛さが分かって貰えない。愚痴ると、頑張れない人を責める悪者になってしまうから。
ただひたすら、甘えられず、頑張るしかない。愚痴も言えず、孤独に。
だから、そういう人がもし周りにいたら、「頑張りすぎだよ」なんて言わず、「頑張ってくれて、ありがとう」と、感謝の言葉を伝えられるといいですね。
頑張り屋さん。きっとあなたのことを見ている人がいる
私のカウンセリングでは…、能力不足で頑張れない人を責めるつもりはありません。
そういう方なりに、とても悩まれているのは事実なんですから。
発達障害やHSPなどの特性を抱え、頑張りたくても頑張れない。そういった人たちはいるのです。
けれども、「そういう方たちのケアをする人のケア」も私はとても大事なことだと思っています。
どちらが良い悪いとか、決めるのではなく、両者にケアが必要なんですよね。
自分のキャパを超えないように、頑張れない選択をする人は素晴らしいです。けれど、その人の分までもっともっと頑張れてしまうあなたは、もっともっとスゴイ人ですよ。
いつも頑張ってくれて、心から、ありがとうございます。
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