ミニマリストはお金持ちしかなれない!と思っていませんか?答えはいいえ、です。
私はミニマリストですが、お金持ちでもなんでもありません。
なぜか、「ミニマリストはお金持ちしかなれない」と思っている人が少なからずいるみたいなので、その理由となぜ「いいえ」なのか書いてみたいと思いました。
貧乏だけど贅沢系ミニマリスト、ここに現る

2度言いますが、私はお金持ちではありません。
でも、自分のことはミニマリストだと思っています。
なぜなら、ミニマリストという概念に深く共感し、実際に私の家には物が少ないからです。また、日頃買うものも少ないです。シンプルに暮らしています。
過去に持ち物を減らす過程で「このゴミってどう処理されるんだろう」と悩んだのをキッカケに、かなり浪費が減りました。
ミニマリストとは、私が目指したての頃は、
「白系の家具で揃えて、高級家電を持っていて、着るものもオーガニックの素材の良い高い物で…」
と言った感じで、確かにお金持ちしかなれないものだと思っていました。
でも、ゴミ問題のことを考えるようになり、いかにそういった「ミニマリストらしい物」を揃えるのではなく、物を買わないことの重要さに気が付くことができました。
それは、私にとって心地の良いもの、となりました。
それからは、ノーシャンプー生活になってそういったものも買わなくなったり、洗剤類をナチュラルクリーニングにしたりして、生活に必要な日用品ですら、「こんなに買わなくていいんだ!」ということが、生活をしていく中で分かったんですよね。
今は、自分が心地よいと思える範囲での物しか購入していません。
それは、むやみやたらに買うと、ゴミに繋がるから。最初から買わなければ、ゴミも増えません。
「ゴミの処理」に悩んだから、そもそもゴミが出る「買う」という行為を辞めて、そうしたら居心地が良くなったという感じです。
また、「足るを知る」も学ぶことができました。
先ほど書いた「よりミニマリストらしい物」を揃えるとキリがありません。
でも、「今の私に買えるのはこのくらいかな!」と知ることで、現状の自分に満足ができます。
満足ができると、それだけで日常が贅沢なものへと変わってきます。
なぜ「ミニマリストはお金持ちしかなれない」と思うのか?

ミニマリストの概念は、「必要最低限」の持ち物だけで生きること。
人によって概念はそれぞれだけれど、私はそう思っています。
けれど、それを実践した先駆者がたまたまお金を持っていて、自分のお気に入りだけを残してあとは捨てた結果、白系のものが残ったんじゃないかなと思います。
また、部屋がスッキリすると思考もスッキリしてきます。
そこで、「もっと便利な家電を揃えて、効率化しよう。そうしたら自分の時間がもっと増えて豊かになるぞ!」
…と、ドラム式洗濯機やロボット掃除機などを取り入れるミニマリストが増えていったのではないかと思います。
簡単に言えば、もともとお金を持っていた人が色々と捨ててスッキリしたことにより、「スッキリする事はこんなにも気持ちの良いことなんだ!」と気が付き、「よりシンプルな方法」を求めます。
それが、いわゆる白系のものだったり、効率化のよい家電だったり…。
白いものは色がなくシンプルで思考を妨げません。効率化のよいものを取り入れれば、自分が手間だと思っていた物を自動化できます。=シンプル、です。
正直ミニマリストがどこから始まったのか私はよく分かってません。
でも、「ミニマリストはお金持ちじゃないとなれないよ」って言うのは、そういったミニマリストを見ているからではないでしょうか。
でも、私はお金持ちだったことはないし、それだけど自分をミニマリストと感じています。
だから、ミニマリスト ≠ お金持ち ではないと思うんです。
別に「高級なものを少ししか持たない」を目指さなくても良くない?

「ミニマリストはお金持ちしかなれない」と思っている人は、「高級なものを揃えなければならない」という固定観念に駆られているのではないでしょうか。
別に高級品を揃える必要はないと思うのです。
私の部屋は、100円で買ったインテリア品ばかりだし、テーブルもIKEAの安い物を何年も使っています。
洋服も何年も買わずに、同じ物を洗濯して、着回します。
パイン材のテーブルなんかは、何年も使っていると味が出て、「高級品には出せないようなツヤ」も出てきます。
また、洋服などを滅多に買わないからとにかくお金が減らないんですよね。
それでもって、洋服よりも「体型」にお金や労力をかけるようになるので、健康にもなるし、別にどんな服を着ても平気になります。
要は、なんでもない安物でも、使っていくうちに愛着がわいたんです。最初から「愛着がわきそうな物」を選んで買っていません。なんとなくこれいいな!というくらい。
人が愛着を持って使っている物が「羨ましい」と感じる人はわりといるのではないでしょうか?
それは、使いこなす姿に羨ましさを感じているからです。
「ミニマリストが選ぶような高級品」ではなくとも、なんでも使っていけば愛着のわく物も出てきます。
こだわればこだわるほど、愛着がわく前に取っ替え引っ替えしたくなっていたのは、過去の私あるあるです。
私はお金持ちのミニマリストが持っているようなものはひとつも持っていませんし。
けれど、一般の皆さんよりかなりミニマリストだと思って暮らしています。物をもってないし、買いませんから。
問題は、「ミニマリストらしい物を買う」ことではなく、「買わなくても大丈夫」と思える精神状態を育て上げること、が大事なんです。
人間は、必要最低限のもので暮らせるはずなんです。それこそ生まれたままの、裸のままで。
…とはいえ、服は必要。さて、あれも必要、と、少しずつ足していきます。
しかし、人間は欲望のかたまりでもあります。あれも、これも、となってしまうと、もうそれはミニマリストではありません。
いかに削ぎ落とすか。それが絶対に今後の自分のためになります。
自分にとっての心地よさを見つけよう

お金持ちのミニマリストは、お金を持っています。だから高い物しか買うことを知りません。
でももし、明日から無一文で暮らすのなら、高い物は買いません。(というか買えません)
たまたま高い物が揃ってしまっただけで、
「ミニマリストになるなら高い物を揃えましょう」と言うことでありません。
突然の質問ですが、
「あなたにとって心地の良いものはなんですか?」
私は、物に依存しすぎないように暮らすこと。その概念そのものが心地よいです。
普段の自分がなにを良く使っているのか、何がないとダメなのか、そういうものを日々の暮らしで見つけていくのが楽しいです。実験みたいで。
だから、形だけのミニマリストにならないでくださいね。
ミニマリストになれば小金持ちにはなれるかも

「ミニマリストになるにはお金持ちじゃないとなれない」の答えがいいえだとして、
むしろ、「ミニマリストになれば小金持ちくらいにはなれるかも」です。
どう考えても、過去に浪費しまくってローンを抱えてきた私より、何にも買わずにローコストで済んでいる今の私の方が、お金が減らないからです。
そして、浪費に労力を注ぎ込まなくなったぶん、「生産」に手間をかけられます。収入がupすれば、小金持ちになれるかもしれません。
形だけのミニマリストにならないようにしよう

私もミニマリストになろう!と思ってから10年くらいが経ちますが、今ではあんまり「ミニマリスト」という言葉にも執着しなくなってきました。
それは、過去に「いかにミニマリストであれるか。ミニマリストらしい物を揃えることができるか」に執着していたからです。
それを手放すことができた今、「本当の意味でミニマリストになれたかな」と思います。
「よりミニマリストでありたい」というのは、執着です。それは、自己満足であったり、他人の目線のために頑張らなければならないことです。
…しかしそれはいずれ、苦しくなります。
よりスッキリした部屋の人を見ては、「私もあんな家具さえあればミニマリストぽく見えるのに」とか、「あの人はお金を持っているからミニマリストになれるのね!」とか責任転嫁をしたり、良いことがないです。
お金を持っていないのはミニマリストになれないことと、あまり関係はありません。
また、ミニマリストの本当の良さは、ただ単に物を減らすことなのではなくて、「物を減らした先に何があるのか?」が知れることだと私は思っています。
だからもしあなたが、ミニマリストになりたいけどお金がなくて…と思っているのなら、
むしろ、お金がないからこそミニマリストになりましょう!
そして、お金がないことを理由に、ミニマリストになるための行動を制御しないでください。