「物はあればあるほど、豊かになる」と思い込んでいた私でしたが、ミニマリストになってどんどん物を減らしていったら、不思議とそう思わなくなっていました。
この本では「心の執着を手放す」がテーマとなっています。
ミニマリストを目指していて、「もっと物を捨てないと!」と思い込むことも執着のひとつです。
でも、そもそも物を捨ててミニマリストになる理由はなんだったのか・・・この本を読んで思い出してみませんか?

ミニマリスト的思考の第一歩をはじめよう!

- 固定概念
- こだわり
- 執着
この3つを手放すと、人生はよりシンプル・ミニマルになります。
この3つは全て、「◎◎でなければならない」というものの塊です。
固定概念は「思い込み」でもあります。また、こだわりを持つことは悪いことではないのですが、「こだわりすぎて執着しすぎる」のはあまり良いものとはいえません。
「人生は引き算で豊かになる」というタイトルのこの本では、これらの執着をぜひ手放していきましょう、ということをすすめています。
ミニマリストはこうでなくちゃいけないという固定概念や、「持ち物を白いもので全部統一しよう!」という強すぎるこだわりを持っていたり、「ミニマリストになる」という言葉だけに執着しすぎていたり・・・。
それって結構シンドイし、結果的にミニマリストからも遠ざかっている気がします。
ぜひ執着を手放していって、もっとよりよいミニマリストになれるといいですね。
ミニマリストはこころの中の物も手放す

私は「固定概念」を手放すことにより、もっとミニマリストになれたように感じました。
例えば、下記のような物を手放すことができたのです。
- 炊飯器、トースター、テレビなどの家電製品
- 合成洗剤類(キッチン用、お風呂用、トイレ用・・・)
- スキンケア類(洗顔フォーム、クレンジング、化粧水、乳液、美容液・・・)
我が家には炊飯器もトースターもテレビもありませんが、逆に手放してスッキリできました。炊飯ならお鍋でもできるし、トーストも魚焼きグリルで難なく可能です。テレビがなくてもニュースや娯楽はYoutubeで見ることができます。
また、合成洗剤類は今では、重曹、クエン酸、ソープナッツで事足りています。場所によって使う洗剤を分けたりすることもしていません。

テレビCMなどのメディアによって、「汚れはダメなもの」「真っ白・無臭でないといけない」「洗濯、シャンプーは毎日するべきものである」・・・などといった様々な固定概念の刷り込みをされているのが現実です。
メディアだけではなく、例えばドラッグストアに行くとたくさんのコスメ、スキンケア類、洗剤類が売られています。
それらは、「これを使うと綺麗になる!」というだけにとどまらず、むしろ「使わないとダメ」という危機感すら覚えさせます。
何も私のように無理して、テレビを捨てろだとか、スキンケアや洗剤を使うなだとかは言いません。自分にとって必要であるのなら全く問題はないと思います。
でも、「実はメディアからの刷り込みなのかも?」という疑問を持ち、「じゃあ使うの辞めてみようかな!」と手放すことで、「あぁ、私には必要ないものだったんだ」と気づくことって大事なのではないでしょうか。
- それって本当に必要?メディアからの刷り込みかも?と疑問を持ってみる
- 使うのを辞めてみる(手放す)
- 必要か、必要でないかが分かる
自分がどういう理由でその物を使うのか、また「買う」のか、しっかりと考えることで、物が増えるのを止めることができます。
「足るを知る」はミニマリストに必要な言葉

この本には「足るを知る」という言葉が出てきます。「自分はもう満たされていると知っているよ」という意味です。
人はつい「この物を買えば、もっと自分の生活は良くなるのに・・・!」と思ったりしますよね。しかしミニマリストを目指す方であれば、もうこういった物への執着は捨てていると思います。
ですが、これはどうでしょう?「これを捨てれば、もっと自分の生活は良くなるのに・・・!」と思ってはいませんか?
「足るを知る」つまり、自分はもう満たされていると知っていれば、物を捨てることにさえも執着しなくなってきます。
ミニマリストだから物をバンバン捨てる・・・確かに、家の中はスッキリするかもしれません。でも、本当にそれでいいのでしょうか。「もっと捨てれば・・・もっと物がなくなれば・・・」そんな欲求がどんどん膨らんでいるのではないでしょうか?
なぜミニマリストになりたいのか?もう一度よく考えてみましょう。
その上で、物を手放してみてくださいね。
「選り好みをしない」出来ていますか?
私はミニマリストになる上で、こんなことを思っていました。

- なるべく白い色のアイテムで揃えること
- なるべく四角形のアイテムで揃えること
- 質の良い天然物のアイテムで揃えること
これらを「選り好み(よりごのみ)」と呼びます。選り好みは、自分の好きなものだけ選んでいくことという意味です。
一見、「ミニマリストなんだから、自分が良いと思う物だけを集めたって問題ないでしょう」と思うのですが、この考えも行き過ぎると「執着」になってしまいます。
白じゃなきゃやだ、真四角じゃなきゃやだ、質の良い天然物じゃなきゃやだ・・・という風に、こだわりが強くなって、「それ以外のものは絶対に受け付けませーん!」という考え方は、自分自身も苦しめることになるでしょう。
「選り好みをしない」とは、決して簡単ではありませんが、とても大切な思想ですし、あなた自身を楽にしてくれる考え方でもあります。
「人生は引き算で豊かになる」より引用
たまには、「青色でもいっか」「丸い形でもいっか」「プラスチック素材でもいっか」なんて、こだわりを持たず生きるのも、良いものですよ。
一歩一歩、毎日をていねいに生きる

人はつい、コツを知りたい。近道を見つけたい。と思ってしまいます。
でも、この本を読むと「コツや近道はなく、一歩一歩、毎日丁寧に生きぬくことの大切さ」を知ることができます。
例えば「ブログで収益を出したい」と思ったとき、収益を出すノウハウを知りたがるのが人間の性です。でも、まずは「ブログを書く」ことを始めてみるのが、一歩目なのではないでしょうか。
大きなことを成し遂げるのは大変なことです。それは、「大きなことをする」のではなく、日頃できる小さなことを一歩一歩やっていった結果なのだと思います。
世の中たくさんの情報が溢れています。コツやノウハウを取り入れる前に、まずはシンプルに「自分でやってみる」のが大切だと思います。
この記事のまとめ
人々がミニマリストを目指す目的とは、身も心もスッキリしたいから。
つまり、「自分がもっとよりよくなる」ためのひとつの手段がミニマリストになる目的とも言えるのですよね。
仏教の教えも、似たようなものがあると思います。思い込みや執着を手放すことで、心がスッキリできます。
それは、自分がもっとよりよくなることに繋がっていますよね。
まず、家の中にたくさんの物が溢れかえっている方は、片っ端から整理していく必要があると思います。
でも、私のように「もう捨てるものがほとんどなくなってきた・・・」という方は、心の中の整理をするために、この本はとてもおすすめです。
また、仏教のおしえを理解することは、ミニマリストがつい陥りやすい「もっと手放したい」「もっとシンプルな家具で揃えたい」「白い物じゃなきゃ嫌だ」というような、「強い執着・こだわり・固定概念」を落ち着かせるメリットもありますよ。

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