2020/8/11にリリースされたWordPress5.5。私は翌日の8/12にインストールしてみました。
今回のWordPress5.5のインストールをしてみて、「ここがこう変わった!」とか、「ここおかしくない?」と思った箇所をまとめてみました。
使いにくい箇所も点々と出てきましたが、工夫してなんとかダウングレード(バージョン戻す)せずにとりあえず使えています。そのあたりもお話していきます。
WordPressの最新版って、ただでさえ情報が少ないですよね。なので、「この症状、自分だけじゃなかったのね」と思って安心してもらえれば幸いです。w
※お使いのPC・WordPressテーマ・プラグインによってWordPress5.5の感想も変わってくると思うので、参考までにどうぞ。
- Macbook pro
- WordPress5.5(今回、更新)
- SWELLテーマ使用(WordPressテーマ)
- 使用プラグイン(計10個・全て有効中)
- Broken Link Checker
- Contact Form 7
- EWWW Image Optimizer
- Google XML Sitemaps
- Intuitive Custom Post Order
- Rinker
- SEO SIMPLE PACK
- WP Multibyte Patch
- WP Revisions Control
- WP User Avatar
※赤文字は、5ヶ月以上更新のないプラグインです。不具合が出る可能性あり。
WordPress5.5にして変わったこと
- エディター画面のブロック挿入パネルが変わった
- サイトマップが標準機能になった
- Lazyload(と同等の機能)が標準機能になった
- 親ブロック選択ボタンの追加
- ブロックの「コピー」「移動」ができるようになった
※これ以外にも変わった箇所はあるのですが、今回はあくまで私が「変わったな〜」と感じたところをピックアップしていきます。
エディター画面のブロック挿入パネルが変わった
エディター画面では、UI(ユーザーインターフェース)つまり、「見栄え」も結構変わっています。

ボタンのアイコンはこんな感じで、よりスッキリしたように思えます!あくまで見栄えなので、操作面に変更はありません。

①ブロック挿入パネル
②パターンタブ
ブロック挿入パネルはガラリと変わりました。中央にエディターがあって、右側にブロク編集パネルがあるのは従来と同じなのですが、さらに左側に「ブロック挿入パネル」が追加されました。
さらにそのパネル内には、「ブロック」「パターン」「再利用ブロック」のタブがあり、より分かりやすく分別してくれるようになりました。


今までのブロック挿入パネルといえば、小さくてポップアップで出てくるものでしたが、今回のバージョンからは画面左側に出て「エディターがグレーアウトしない」(ここ重要)なので、記事を確認しながらブロック挿入ができて捗ります。
サイトマップやLazyloadの標準機能化
サイトマップはGoogle XML Maps、画像の遅延読み込みはLazyloadのプラグインを使ってるよ!という人が多いのではないでしょうか?
私も実際にサイトマップは、Google XML Mapsプラグインを使っています。
これがプラグインではなく、WordPressに標準機能として付属されるようになったので、「あれこれプラグイン入れるのはやだな」って人には便利な機能です。
ただしこれにはデメリットもあって、「プラグインのほうが何かと使い勝手が良いから標準機能のほうを無効化したい」ということが出来ません。問答無用で標準機能のものを使わされてしまいます。

これは無効化するコードがあるみたいなので、プラグインのほうを使いたい方は調べてみてくださいね。
ちなみにSWELLテーマだと、スイッチひとつで無効化・有効化が切り替えできる機能が標準でついてます!!
親ブロックを一発で選択可能に!

子ブロックを作ったブロックをクリックし、メニューボタンの一番左にカーソルを当てると、「親ブロック選択ボタン」が出てくるようになりました!
例えばボックスの中にリストを作る・・・という文章を書く方もいると思います。その時、「そのブロックをまとめて移動したいのに、中のリストだけ選択されてしまう」という面倒なことがなくなります!
プレビューの強化

今までは「プレビュー」ボタンを押すと別ウインドウでプレビュー出来ましたが、今回からはデスクトップ・タブレット・モバイルの3つのプレビュー機能が使えます!!
特にモバイル表示での確認が出来るのはありがたいですよね。いちいちスマホのWordPressから確認・・なんてしてたら骨が折れますからね。
ちなみに「デスクトップ・タブレット・モバイル」を押すと、その大きさで表示しながら記事の編集ができます。
いつもどおりのプレビューがしたいよという人は、「新しいタブでプレビュー」を押せばOK
ブロックの「コピー」「移動」ができるようになった

従来のWordPressでは、「このブロックコピーして任意のところに貼り付けできたら最高なのにな・・・」って思ったことありませんか?今回バージョンでは(やっと)これが使えるようになっています!
コピーしたら、ペーストボタンはないのでお使いのPCのやり方でペーストしてください。(Macだとコマンド+Vでペーストできます)
ブロック移動のコツ
WordPress5.5からブロックの移動ができなくなった!!という方いると思いますのでコツを伝授。

ブロックの移動は、メニューにある矢印上下ボタンをクリックすることで、移動することができます。それを長押しすることで、任意の位置までぐい〜んと持っていくこともできます。「矢印ボタンぽちぽちで移動は面倒だな」というときはこちらの長押しがいいですね。
また、今回バージョンから実装された「移動」ボタン。これちょっと癖ありです。

移動したいブロックを選択し、「移動」ボタンを押します。青い線が出るので、どこに移動させたいか別のブロックを押してみて、任意の位置まで青い線をもっていきます。
ちょっとややこしいんですが、「移動させたい場所の下にあるブロック」を押すと、希望の位置になるかと思います。そして、決まったらエンターキーで移動確定ができます。

エンターキーで確定っていうのがちょっと盲点でした〜
WordPress5.5のブロック移動まとめ
- メニューにある矢印上下ボタンを押して移動(ちょこっと移動におすすめ)
- メニューにある矢印上下ボタンを長押しして任意の位置まで移動(たくさん移動におすすめ)
- メニューの「…」から「移動」をクリックし、青い線を希望の位置まで移動させ、エンターキーで移動確定(かなり遠くまで移動させたい場合におすすめ)
WordPress5.5で発見したバグや不具合
5.5にしてからなんかおかしいぞ・・と思った点です。これはあくまで、私が「なんか変だな」と思ったことなので、お使いのPCやWordPressの使用テーマ、プラグインによっては変わってくると思います。
- 画像切り抜きボタンが出ない【解決しました】
- 挿入した画像がたまにおかしくなる(比率いじれなくなったり)
- エディタ内のもくじが押せない
「画像切り抜きボタンが出ない」不具合はプラグインが原因で解決できたので、この先に記載しています。同じ症状の方はぜひチェックを。
挿入した画像がおかしくなる
エディタ内に画像をアップすると、たまにその画像の大きさ変更ができなくなります。
通常なら画像をクリックすると、下と右側に青色の丸い玉が出てきて、それをぐい〜んと動かすことで画像の大きさが変更できるのですが、その玉が出なくなります。
ブロック編集パネルにある、「画像の寸法」の幅と高さも空白になっていました。それどころか、画像が左寄りにもなっていました。
この症状は、ブラウザのキャッシュクリアをすると直ることもあり、しばらくするとまた症状復活することもあって結構しんどいです・・・。(これのせいでWordPressのバージョンダウンも検討したくらい)
とりあえずはキャッシュクリアでその場しのぎでやっています。プラグインの特定もしてみましたが引っかからず。。同じ症状の人がいないか探すも、いない・・。
これと同じ症状が出る方、解決したよっていう方がいたらぜひご一報ください;;
連絡先:ツイッターのリプライで連絡する
もくじが押せない?!

エディタ内の左上にある丸いビックリマークボタンから、もくじ(見出し一覧)が見れるのは従来からですが、今回バージョンからなぜか押せなくなっています・・。
今までは押すと、その見出しの場所までジャンプするので便利だったのですが・・・。原因は今の所不明です。
古いプラグインを無効化すれば直るバグがあるかも
私は下記プラグインを使用していますが、今回WordPress5.5で不具合が発生したため、古いプラグインをいくつか無効化してWordPressに影響を与えるプラグインを特定してみることにしました。
- Broken Link Checker
- Contact Form 7
- EWWW Image Optimizer
- Google XML Sitemaps
- Intuitive Custom Post Order→無効化へ
- Rinker
- SEO SIMPLE PACK
- WP Multibyte Patch
- WP Revisions Control→無効化へ
- WP User Avatar
結果、古かったのは「Intuitive Custom Post Order」と、「WP Revisions Control」の2つ。
「WP Revisions Control」は無効化したら「画像の切り抜きボタン」が表示されました!同じ様に「エディタ内で切り抜きボタンが出てこない・・・」という方はこのプラグインが入っていないかチェックしてみて下さい。

また、不具合については「ブラウザのキャッシュクリア」も有効な場合もあるのでお試しください。
WordPress5.5の私なりの使い方
WordPress5.5でなにげに拍子抜けだったことは、ブロック挿入パネルが常時表示だと思っていたこと!!これ違ったんですね・・・。
ブロック挿入パネルは、ブロックを挿入すると勝手に閉じてしまいます。また、私が使っているSafariブラウザでは、ブックマークサイドバーを出していると「ブロック挿入パネルを出した時、ブロック編集パネルが勝手に閉じます」

何いってんだこいつと思うかもしれませんが・・・つまり、ブックマークサイドバーで画面幅をとっているので、ブロック挿入パネルを出すと画面幅ががいっぱいいっぱいになってしまい、「ブロック編集パネル」が閉じるようにできているのだと思います。
ちなみにブロック編集パネルとは、エディタ右側に出てくる「文書・ブロック」と書かれたタブのあるパネルです。(エディタ右上の歯車アイコンのボタンを押すと出てきますよ)

これの対処法は、ブックマークサイドバーを非表示にしておくこと。そうすればブロック編集パネルは閉じられなくなるので、いちいち歯車アイコンのボタンを押さなくて済みます。
ブロック挿入パネルは常時表示ができないのがデフォルトのようなので、こちらは我慢するしかありません・・・(バージョンアップで常時表示ONにしてくれるの希望!!)
ちなみにエディタ内でブロックを挿入したい場所から直接「+」ボタンでブロックを挿入することもできるのですが、これは不便で使っていません。

ポップアップでいくつかのブロック候補が出るのですが6つだけだし、「すべてを表示」を押すと結局エディタ左側にブロック挿入パネルが出てくる仕組みになっているので、最初から左上の「+」ボタンから挿入したほうが早いからです。

また、私が使っているSWELLテーマでは、半角スラッシュを打つことによってSWELLブロックが挿入できます。SWELLのブロックを呼び出したいときはこのアクションがめちゃ早いので気に入ってます。
さらにさらに!SWELLだと、サイトマップとLazyloadの無効化ボタンが標準搭載されています!!WordPress5.5から追加されたサイトマップとLazyload(のような画像遅延読み込み機能)を無効化するには、普通ならコード書き換えが必要なので、SWELLならそんな面倒なことをしなくてもいいのが本当にありがたかった!!!

しかも何気にすごいのが、このサイトマップとLazyloadの機能を「SWELL開発者さんが最初から無効にしておいてくれた」という配慮。
WordPress5.5にアップデートしてしまうと、一瞬でもサイトマップとLazyloadの機能がダブってしまうから、それを避けるためにWordPress側のほうをデフォルトで無効化しておいてくれたという・・・!
あとからゆっくり、プラグインかWordPress側のか選べますからね。こういう細かい気配りもできるWordPressテーマは、SWELLだけだと思ってます・・・!
(ちなみにWordPress5.5への対応も早かった)
SWELL愛が止まらない・・♪超おすすめWordPressテーマ
まとめ:クラシックエディタはさすがに卒業しよう
- 古いプラグインを無効化(もしくは削除)して不具合の特定をする
- Safariブラウザの場合、ブックマークサイドバーを非表示にして画面を大きくしておく
- これからのことを考えても、SWELLテーマがおすすめすぎる!!!
とりあえず一週間ほどですが、WordPress5.5を使ってみて致命的な不具合はなかったし、今の所ダウングレードする必要もなく使っています。
時代もどんどん進化しますが、WordPressもそうですよ・・!古いものにしがみつくよりも、新しいものを使って慣れていくほうが断然おすすめです!
これから先のことを考えた宿題
- まだクラシックエディターを使ってる人は、そろそろブロックエディターを練習しよう
- これを機に古いプラグインの削除・代替え探しをしよう
- これからのアップデートのことを考えて、ブロックエディタに対応したテーマへ替えよう(SWELLおすすめ)